【登録編】ebayについて

ebay

このページではebayについて説明していきます。

ebayを取り組む意義

越境ビジネスに特化したeBayは、特にレアな商品を高額で売ることができるため、多くの人々が利用しています。その他のメリットとしては、利用者数が多く、消費税還付の特典があること、円安による輸出の追い風、商品管理を容易にする外部ツールとの連携、古物市場での価格優位性、そして日本で販売できない商品を販売できる可能性が挙げられます。

一方、デメリットとしては、新規アカウント作成時の取引リミット、高額な送料による赤字リスク、英語の障壁やUIへの慣れ、さらにバイヤーとのコミュニケーションにおける文化の違いがあります。

しかし、全体を見るとメリットがデメリットを上回ると言え、eBayを利用することには大きな価値があります。

古物✖︎ebayの親和性

古物市場におけるebayの利用者は非常に少ないのが現状です。その原因として、多くの買い手が国内の利益に満足しているためと推測されます。しかし、ebayのようなプラットフォームを利用すれば、他の人よりも高い価格で商品を売ることが可能になり、仕入れにも優位性を持つことができます。そのため、ebayを利用しないのは大変もったいないと言えます。
ebayでよく売れている商品

eBayで売れやすい商品は、その時々で需要が変わりますが、以下に一部を示します。

ビンテージ商品: ビンテージの服やアクセサリー、家具、おもちゃなどは、一部の収集家やファッション愛好者に非常に人気があります。特に、世界的に有名な日本のブランドのビンテージ商品は価値があります。

コレクタブル: 日本のアニメ、マンガ、ゲーム関連商品は、世界中で非常に人気があります。特に、限定版やレアな商品は高価で取引されることが多いです。

ハイテクガジェット: 日本製のハイテク製品、特にカメラやオーディオ機器は、品質とデザインの面で高く評価されています。これらの商品は海外での需要も高いです。

美容製品: 日本のスキンケアや化粧品は、その品質から世界中で高く評価されています。特に、自然成分を使用した商品や無添加の商品は人気があります。

日本の食品: 日本のスナックやキット、特に抹茶や和菓子などは、海外でも人気があります。

日本文化のアイテム: 浴衣、着物、日本の伝統的な陶器、折り紙など、日本の文化や伝統を反映したアイテムも海外で人気があります。

これらはあくまで一例で、最終的な売れ行きは商品の品質、価格、マーケティング、配送オプションなど、さまざまな要素によります。

ebay出品までの流れ

登録の手順は以下の通りです:
まずはeBayに登録し、次にPayoneerへ登録。
その後、ストアを登録し、最後にビジネスポリシーの設定を行います。
まず、ebayに登録を行い、次にペイオニア(決済システム)にも登録します。販売の流れは、ebayでの販売からペイオニア経由で自分の銀行口座に資金が移るという形です。ただし、ebayの登録手順は定期的に変更されるため、YouTubeなどの動画を参考にしながら進めてください。費用面については、ebayとペイオニアそれぞれに手数料が発生します。特にebayは基本的に月額無料で利用できますが、販売にあたっては手数料が発生する点を理解しておく必要があります。
「Managed Payments」は、月額料金を支払うことで取引手数料を割安にするサービスです。出品数がまだ少ない初期段階では、このサービスへの登録は必要ありませんが、出品数が100を超え始めると登録を検討すると良いでしょう。さらに、「プロモーテッドリスティング」という追加機能により、商品をSEO上位表示することも可能です。
こちらが私の販売した商品の手数料です。
販売金額からは、ebayの手数料とプロモーテッドリスティングの費用が差し引かれます。次に、ペイオニアの手数料が引かれることになり、その手数料は加入者によりますが、一般的には取引金額の約2%が為替手数料として引かれます。プロモーテッドリスティングを利用し、ペイオニアを通じての収益の受取時には、手数料は約20%に達します。ただし、ペイオニアの手数料は個々に異なり、販売量が多い場合は海外手数料が減少し、消費税還付も適用されるため、最終的な手数料はおおよそ15%以下となると考えられます。

business policies設定

販売には返金設定、支払い設定、発送設定の三つが関わってきます。

  1. 返金設定: 返金期限は「Returns Accepted, Buyer, 60 Days, Money Back」の設定で、60日間返金が可能となっています。これはeBayが基本的にバイヤー優位のプラットフォームであり、品物が期待と異なるなどの理由でバイヤーからリターンリクエストがあった場合、大半はバイヤーの主張が認められます。これは文化の違いから来るものです。したがって、基本的に返品は覚悟の上で販売を行うべきです。この設定によりSEOも向上します。
  2. 支払い設定: 支払い方法としては「Payoneer:Immediate pay」、つまり、ペイオニアによる即時支払いを選択します。日本人のセラーにはこの設定が推奨されます。
  3. 発送設定: 発送除外国の設定では、トラブルが多く、荷物が盗難に遭いやすいか送料が非常に高い国を除外しています。これらの国のリストは指定の画像に記載されています。また、日本も発送除外国として設定しています。
発送に関して

選択可能な発送業者としては、日本郵便、FedEx、DHLの3社があります。しかしながら、コロナウイルスの影響により、日本郵便の利用が困難な地域が増えたため、現在の選択肢はFedExとDHLとなります。

両社の初回料金は高いのですが、大量発送の見積もりを申請することで割引運賃が適用可能です。私の料金表を参考にしてください。

なお、下記の表の料金には、燃油サーチャージ(数百円)が追加されます。

FedExとDHLの発送価格は、容積重量に基づいて計算されます。その計算式は、「縦(cm)×横(cm)×高さ(cm)÷5,000」です。私が設定している2キログラムまでの容積重量については、配送ポリシーで詳しく解説します。

北米向けには送料無料(Free shipping)を設定して、商品代金には送料を既に含めた価格で出品しています。これは、私が契約した送料表とSEO対策を考慮してのことです。発送方法はスタンダードシッピングを使用します。さらに、北米以外の国や地域では送料が高くなるため、追加の料金を設定します。具体的には、アジア向けには追加0$、ヨーロッパ向けには追加1$、そして南北アメリカ(北米以外)向けには追加15$としています。国ごとの送料設定は自分の送料表を確認しながら細かく調整しています。

初期のリミット

eBayでは、新規の売り手には一定の制限が課せられます。これは、取引の安全性と信頼性を確保するための措置です。新規の売り手は一ヶ月に10個のアイテム、または500ドルまでのリストを作成の制限があります。

リミットアップの方法:

eBayの販売制限を引き上げるための一般的な方法を以下に記載しますが、これらは全てのケースに当てはまるわけではありません。最新かつ具体的な情報を得るためには、eBayの公式ウェブサイトやカスタマーサポートに問い合わせることをお勧めします。

  1. 評価と信頼性の向上: 売り手としての評価を向上させ、取引を滞りなく行うことは、制限を引き上げるための最良の方法です。商品を正確に記述し、商品を迅速かつ安全に配送し、良好なカスタマーサービスを提供することで、顧客から良好なフィードバックを得ることができます。
  2. 時間を経過させる: eBayは新規売り手の制限を自動的に見直すことがあります。これは通常、アカウント開設から90日後に行われます。その間に問題なく販売を続けていれば、制限が引き上げられる可能性があります。
  3. 販売制限の引き上げリクエスト: eBayに直接連絡して、販売制限の引き上げをリクエストすることも可能です。しかし、これはあなたが良好な売り手であること、そしてビジネスの拡大に必要であることを説明する必要があります。また、eBayはあなたのアカウントを評価し、販売履歴、フィードバック、および問題の有無などを考慮して決定します。
  4. 規則を守る: eBayのすべてのポリシーと規則を遵守することは非常に重要です。規則違反があると、制限が引き上げられる可能性は低くなります。
ebayトラブル

越境ビジネスなので最低でも2カ国、発送業者が2つ絡むのでトラブルが発生したときの対応も国内にくらべ大変になります。以下はよく起きるトラブルの例です。

出品者による返品拒否: 何らかの理由で商品を返品したい場合、出品者が返品を拒否することがあります。

配送の遅延: 国際郵便の場合、配送に時間がかかることが普通です。しかし、予想以上の遅延が起こることがあります。これは天候、通関手続き、配送ルート上のトラブルなどによるものです。

通関手数料や税金: 商品が到着国で関税やVAT(付加価値税)などの追加費用が発生することがあります。購入者がこれを予期していなかった場合、問題になることがあります。

商品の損失や破損: 国際郵便では、商品が途中で紛失したり、破損したりするリスクがあります。これは保険をかけていても発生します。

配送制限: 一部の商品は国際的な郵送規制の対象となり、その国への輸出が制限されている場合があります。それを知らずに出品した場合、トラブルの原因となります。

言語の問題: 商品の説明が英語や他の言語で書かれている場合、購入者が内容を完全に理解できない場合があります。これは誤解を招き、トラブルの原因となる可能性があります。

取引には必ずトラブルが発生しますが、イーベイのルールに厳守することで自己の売上と商品を保護することが重要です。また、イーベイは年に2・3回「セラーアップデート」という大規模な規約や機能の更新を行います。その都度変更点を確認し、それに適応して取引を行うことが求められます。
外部ツールや外注の活用
「商品Aの出品先をどこにすれないのか?」質問されることがありますが、私の答えはヤフオク、メルカリ、ebay、アマゾン等、全てのプラットフォームに出品することです。
ただし、全てのプラットフォームに自分で出品するのは時間と労力がかかるため、私は独自ツールのHARUを利用しています。これは月額契約のツールで、私が出品しているECサイトとebayをリンクさせ、在庫管理を助けてくれます。さらに、出品や海外取引のメッセージは外注に依頼して、自分のリソースを最大限に活用するように努めています。これが私の販売数を増やす手法です。
ebayについて
eBayには数多くのメリットがありますが、その参入障壁の高さやトラブル対応の難しさから、実際に取り組んでみるものの9割以上の人が途中で挫折してしまいます。しかしこの難易度は逆に考えれば競争相手が少ないという利点にもなります。私自身が見てきた範囲でも、本気でeBayに取り組む古物市場参入者はほとんどいません。しかし、その仕組みと構築を一度きちんと理解してしまえば、それほど困難な事態にはならず、売上は日本と比べて圧倒的な額になります。